交通マネジメント研究所 代表の 深井です。
技術士(建設部門)という国家資格と 交通工学研究会TOEという資格をもって、
25年間建設コンサルタント業界で働いてきました。
建設コンサルタントという名前は 大学の土木系の学科にいる学生さんしか聞いたことがないかもしれない 無名な?資格です。では なぜ無名か?
それは 技術士という資格の成り立ちが、戦後の科学技術について、欧米に追い付け追い越せのなかで、科学技術をもって社会の課題に立ち向かっていき 国土を豊かに安全安心に住める世界をつくるために作られた資格で、主に建設省が先頭をきってやっていた事業の、技術的な設計、計画等をまかされていた技術者で、役所からの発注をうけて仕事する受注者 という位置づけだったため、あまり表に出てこないからでしょう。
国家資格としては、弁護士、医者、建築士など その資格がないと その仕事をしてはいけない独占的な資格と、技術士のように その資格をもっていなくても 道路設計、交通計画 安全対策 渋滞対策等をやってよい 非独占資格があり、後者は資格がなくてもできる仕事。
しかし、役所からの仕事を受けるためには、この技術士という資格がないと受注できません。技術士がいない会社は、建設コンサルタント登録ができないのです。逆にいうと、なにもできない技術士と、すごい優秀な技術をもった資格がない人で会社を興せば受注は可能(笑)。
つまり、受注するために必要な資格 となっています。なので、資格がなくても優秀な人は結構いたりします。
私も技術士を撮ったのが40歳と世間的には遅く、自分で受注できるようになったのはそれから。
でも社会的には、技術士 とか 建設コンサルタント とか 何やってるのかわからない業種でしょう。
次回から 何をやってる業種で 筆者がどんなことをやってきたかご紹介します。