いろんなところで お仕事は? ときかれて建設コンサルタントです って答えると たいてい ぽかーんとなるか、建築ですか? じゃ建物とかつくる感じですか? と言われるのがおちですね。
大手だと パシフィックコンサルタンツ オリエンタルコンサルタンツ 長大 日本工営 などなどあるので、それらのホームページ等みていただくと、鉄道 道路 ダム 河川 橋梁 など いわゆる「土木」といわれている世界の仕事をしていることがわかります。
でも それって 国の国交省とか〇〇県とかの自治体だったりがやってるんじゃないの? となるのが当然の流れです。それはそれで正解なのですが、役所は、予算取り いろんなネゴ 等の仕事をするところで、実際に作業しているのが そう建設コンサルタントです。
国 自治体 高速道路いわゆるNEXCO 阪神高速 首都高速 等は 発注者で 建設コンサルタント会社が受注者です。
悪い言葉で 談合ってのが時々ニュースになりますが、この受注するときに、建設コンサルタント会社同士が 値崩れしないように 事前相談して値をつりあげる みたいなことをするとニュースになるわけです。
歴史でいえば 〇〇組 などが土木工事をやっていた時代 総元締めがいて じゃ これはA組 こっちはB組 それはC組 みたいに割り振って共存していたのが歴史ですね。
今は公共事業ということで税金投入しているので、条件を示して それぞれの会社がこういう技術を使ってこのくらいの価格でできます という提示をして競争して入札になっているわけです。
おっと 入札のほうに話が飛んでしまいましたので戻します。
例えば、道路でいえば
1.どこに道路を通すか?(路線の計画)
2.通すとどんな効果があるのか?(整備効果 費用対効果の検討)
3.そのあたりの地形 地質等はどうなっているか?(測量、地質調査等)
4.具体的に設計(概略設計から詳細設計など 段階をおって設計をやります)
5.現場にて施工工事
途中端折ってますが簡単に流れを示すとこんな感じ。
それぞれが業務となり 発注されます。
それを請け負って 実際の作業をするのが建設コンサルタントです。
なので 技術者は 上記道路の事例でいえば 土木系の学校を出た技術者が多いです。
かつ 「技術士」という資格がないと これらの仕事を受注することはできません。
「技術士」という資格は国家資格で 合格率が7~15%程度の結構な難関試験です。
最近は30歳近くで取る人も増えましたが。
筆者は40歳というかなり遅めの取得です。。。。
なので、民間建設コンサルタント会社は、技術士を部門ごとに何人か抱え、
資格がない人でも仕事をすることは可能な資格なので、それ以外の人多数
という構成の会社があったり、ほぼみな技術士ホルダーだったりまちまちです。
技術士は一人いれば 理論上は仕事を請けおえられるので独立も可能ですが、
役所の仕事は民間発注とちがって、実績重視なので、過去の実績がないと
受注できない世界。なので新規参入はハードルが高い世界。
逆にいえば 守られている世界 ともいえますね。
Googleとかが入ろうとして、技術士を採用しても
会社として実績がないとすぐには受注できない。
建設コンサルタントいうのはそんな業界で、
上記のように 受注して実際に道路設計 橋梁の設計等をする仕事です。
とかくと、インフラのハード的なものばかり設計しているように感じますが、そうではないこと、実は私もそうではない部分で仕事をしてきたので、次回はその辺について書いてみたいと思います。